「動物福祉評価グリッド」を用いた福祉評価とは!?

PubMed
(30秒でいうと)
・研究環境下での牛および豚の動物福祉評価について、「動物福祉評価グリッド」を用いた評価法の検討の研究結果が、科学誌「animals」に発表された
・「動物福祉評価グリッド」とは、X軸とY軸を持つ十字形のグリッドで構成されており、X軸とY軸の各軸は、異なるメインの4つのパラメータースコアを表す。その十字形のグリッドで示された総面積をスコアとする評価法で、生涯の経時的な評価(定量化、視覚化)を目的とした方法。
(※論文中の図Figure1を見て頂くと分かりやすいです)
・「動物福祉評価グリッド」の4つのメインのパラメーターは「肉体的:Physical」「行動・精神的:Behavioural/Psychological」「環境:Environmental」「処置:Procedural」となっており、それぞれのケースに応じて各パラメーターにはさらに細かな評価項目が設定される
・本研究対象は、ワクチン接種の有効性を検証するための研究環境下にあった牛および豚の過去のデータを用いたもので、実験的に感染を発生させ、設定された人道的なエンドポイントで安楽殺を行った研究におけるものである
・研究環境下の対象となる牛や豚では、動物福祉評価グリッドが有用であることが示唆されたが、安楽殺のエンドポイントについての評価としては引き続き検討が必要である

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