イルカ、ホッキョクグマなど、飼育下寿命は野生より短い?

AZA

(30秒でいうと)

・デンマーク、University of Southern Denmark(大学)の研究者らが行った飼育下の海棲哺乳類の寿命に関する研究結果が科学誌「the Royal Society」に掲載された

・研究データは、国際的な動物園、水族館の飼育個体のデータバンクである「the Species360 Zoological Information Management System (ZIMS)」で得られたものを利用した

・対象種は海棲哺乳類の4種で、ゼニガタアザラシ、カルフォルニアアシカ、ホッキョクグマ、ハンドウイルカ)の8864個体のデータ(1829年から2020年まで)を使用した

・過去100年間で飼育下の平均寿命は最大3.40倍に伸び、出生後1年未満の死亡率は最大31% 減少した

・現在の飼育下の平均寿命は野生で寿命の1.65~3.55倍となり、近年の飼育施設における種特異的な情報蓄積や飼育管理の改善が影響していることが示唆された

※論文掲載サイトはこちらをクリック(全文無料閲覧可)

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