コロナ禍閉鎖後の開園で動物たちへの影響は?(研究)

PHYS.ORG
(40秒でいうと)
・イギリスにある大学らの共同研究によって、COVID-19によるロックダウン前後で、動物園で飼育されている霊長類の行動変化を調査した結果が発表された
・人間と動物の相互作用および来場者の存在は、動物福祉に重要であると考えられている
・対象となったのは、ボノボ、チンパンジー、ニシローランドゴリラ、アヌビスヒヒで、長期閉鎖後、動物園が再開したときの行動変化と糞中コルチゾール代謝産物濃度を比較した
・ボノボやゴリラは、再開後に一頭で過ごす時間が減り、ゴリラは休息時間が減った
・チンパンジーは摂餌時間が増え、エンリッチメントの利用が増えた
・アヌビスヒヒは、性的および支配的な行動が減り、車(サファリパーク内)に頻繁に近づくようになった
・すべての種で糞中コルチゾール代謝産物濃度において有意な差はみられなかった
・本研究結果は、動物園の閉鎖や再開が霊長類にさまざまな影響を及ぼし、研究対象のすべての種でそれらがネガティブであるともポジティブであるとも断定できないことが示唆された

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