養殖ティラピア、人工水草とアミノ酸で動物福祉改善?

Science Direct
(50秒でいうと)
・魚類の環境エンリッチメントについて調査した研究
・下記4つの水槽でそれぞれの効果を調べた①10cm×20cmのシェルターつき水槽、②天然ホテイアオイの根を模して発泡スチロールとナイロンロープを使用した水槽、③餌にアミノ酸のトリプトファンを添加した水槽※トリプトファンは満腹を促進しストレスの軽減効果が期待される、④通常の水槽
・動物福祉の状態は下記のもので評価した、健康状態、摂餌時の分布、攻撃行動数、常同行動数(擦傷)、呼吸頻度
・有意差のあった結果:体重増加は、トリプトファン添加水槽で低くなった。攻撃行動数は、トリプトファン添加水槽で低くなった。常同行動数は、人工水草利用で低くなった。ストレス指標となる呼吸数は、人工水草利用で低くなった。
・人工水草など環境エンリッチメントは低コストで動物福祉の改善においてティラピアにも有用である

論文元URL:
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2352513419302972


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