飼育下のネコ目、ポジティブな福祉とは?

PHYS.ORG

(30秒でいうと)

・イギリス、Nottingham Trent University(大学)らの研究者によって、飼育下のネコ目(食肉目)におけるポジティブな行動指標に基づいた福祉の研究結果が、科学誌「Applied Animal Behaviour Science」に掲載された

・ネコ目は、飼育下で良好な福祉の維持が難しいと考えられることがよくある

・常同行動などネガティブな行動指標における福祉の研究は多くあるが、本研究では複数種のネコ目においてエンリッチメントを受けたポジティブな行動指標に焦点を当てている

・過去の文献のデータを分析したもので、対象動物はライオン、ヒグマ、オーストラリアアシカなど23種となった

・ポジティブな福祉の指標であると考えられている活動性、遊び、環境との相互作用は、生物学的変数 (野生での生息地、社会性か単独生活か、種の平均体重)と関連が強いのではなく、グループの平均年齢やエンリッチメントの有無と関連があった

・ネコ目の野生下の生物学はネガティブな福祉指標と関連しているが、ポジティブな福祉指標については同じことが当てはまらないことが明らかとなった

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