(研究)タイ観光地のトレッキングゾウのストレスは?

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(50秒でいうと)
・タイの観光地でトレッキング(象乗り)で利用されている飼育下のアジアゾウ20頭(0~76歳の飼育ゾウが対象)の糞中のストレスホルモン代謝物(fGCM)濃度を測定し、年齢や観光シーズン、季節などの影響を調べた
・0〜44歳のゾウの平均fGCM濃度は136.7 ng/gであり、44歳以上では107.7 ng/gと低くなった
・トレッキング個体群(144.9 ng / g)は非トレッキング個体群(124.7 ng / g)よりも高くなり、トレッキンググループ内では、トレッキングの中止から8か月以内に129.13 ng/gまで徐々に低下した
・アジアゾウの年齢と観光活動は、fGCM濃度に影響を及ぼすことが示され、トレッキングは、飼育下のゾウのストレスを増大させる可能性があることが示唆された

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