魚類の福祉を考える研究。水槽内の行動は、工夫で変わる?
animals
(60秒でいうと)
・科学誌「animals」に、水槽内の改修が飼育魚類の行動に与える影響を調べた研究が掲載された
・対象魚は、Melbourne Zoo(動物園)の展示水槽で飼育されている、4尾のポートジャクソンネコザメ、1尾のサザンフィドラーレイ、1尾のレッドモキ、1尾のムーンライター
・水槽サイズや濾過システムは変わらず、シェルターの増設や、人工海藻の追加、底砂の変更などの改修により、対象魚の行動がどのように変化したかを調べた
・軟骨魚類のポートジャクソンネコザメは、空間の利用が増加し、異常行動(体が水上に露出する遊泳行動:Surface Breaking Behaviour)が減少し、サザンフィドラーレイは、休息行動が増加した
・硬骨魚類のムーンライターとレッドモキは、空間の利用が増加するなどがみられた
・水槽内の環境の複雑さが増加し、また、隠れ場所も増加すると、対象魚の自然な行動発現が増えたという結果が得られ、本研究結果は、対象魚種の野生下の行動と整合性があった
※下記サイトの「Full text link」をクリック後、全文無料閲覧可能です。(クリック後の表示画面によっては、さらに「View Full-Text」のクリックが必要な場合もあります)
0コメント