野生オスイルカ、非血縁間のグループで連携する社会性を解明
Nature Communications
(30秒でいうと)
・西オーストラリアのシャーク湾のオスのミナミハンドウイルカにおける連携グループの同盟(alliance)について、科学誌に発表された
・本研究には、30年間にわたって連携している14頭のオスイルカに対して、40回のホイッスル(イルカがコミュニケーションに用いる音)の再生を実施し、その反応の行動データを用いた
・データはドローン撮影動画と水中聴音器を用いて収集された
・同盟については、それぞれが関与する3次までの同盟が存在し、それらの同盟における社会的なつながりは同一であっても、2次同盟においてホイッスルへの反応性が強いことが確認された
・社会的つながりに依存しないホイッスルへの反応性の強さから、2次同盟が協力体制としての社会的構造を持っていることが示唆された
・本研究から、協力に基づく概念は人間に固有のものではなく、非血縁間の広範囲な連携を伴う社会構造が存在していることが確認された
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