相次いだイルカの死因、第三者委員会の検証結果を発表

上越妙高タウン情報
(30秒でいうと)
・上越市立水族博物館「うみがたり」において2年間にイルカ4頭が死亡した原因の検証結果を、第三者委員会が発表した
・夏の直射日光や冬の強風に言及し、搬入前の環境に比べ、イルカの体感温度が夏はより暑く、冬はより寒かったと推測されたという
・機械室の振動が搬入前の環境と比べて測定値が高かったことや、単独の飼育となり、精神的ストレスが加わったことも言及しているという
※検証結果の報告書は上越市HP(https://www.city.joetsu.niigata.jp/soshiki/kyouikusoumu/geirui-kensyo.html)よりダウンロード可能

うみがたり相次ぐイルカの死 "暑さと寒さ"環境に適応できず | ニュース | 上越妙高タウン情報

上越市立水族博物館うみがたりで開館からわずか2年間にイルカ6頭のうち、4頭が相次いで死んだ背景が明らかになりました。夏の暑さと冬の寒さが主な要因で、上越の気候に適応できずストレスを受けて、免疫力が低下した結果だということです。これは10日に開かれた上越市議会文教経済常任委員会で明らかになりました。イルカ4頭の死因については、市教育委員会が、去年夏に専門家による検証委員会を立ち上げ、飼育、建築、水質の観点から調査してきました。報告書では、日本海側の上越市でのイルカの飼育環境が、うみがたりに来る前飼育されていた太平洋側の横浜・八景島シーパラダイスに比べて、厳しかったと指摘しています。具体的には、上越の平均気温の範囲が2.5度(1月)~27.6度(8月)なのに対して、横浜は5.9度~26.7度と上越の方が温度差が大ききく冬の寒さが厳しいこと。また、上越は横浜より夏の風速が弱く(上越が秒速平均6~11メートル、横浜が9~14メートル)、冬の風速が強いため(上越の最高平均が21~28メートル、横浜は17~25メートル)、総じてイルカの体感温度が夏はより暑く、冬はより寒かったととらえています。うみがたりのバンドウイルカのプールは、日本海と一体的に見えるよう、海側に風よけの壁がありません。屋根も大きく開いているため、夏の直射日光や冬の強風をまともに受ける構造です。一方、シロイルカのプールにも屋根がありません。さらに、バンドウイルカのプールは機械室の振動が八景島シーパラダイスと比べて測定値が高かったことも分かり、ストレスになった可能性は否定できないと指摘しています。検証委員会では、こうしたことが合わさり、イルカがストレスを受け、免疫力が低下したことで、腎臓や肺の病気などで死んだ可能性があるとしました。このほか検証の結果、飼育業務に関しては、イルカに遊具を与えて環境に変化をつける対策をしていたことから問題なかったとしています。また、プールの大きさはほかの施設と比べ、深さに対して表面積が狭い傾向にあったものの、ストレスを与えて死因となった可能性があるとするまでには至らないとしています。水質については死因につながるポイントは特定できませんでした。なお、シロイルカの最後に死んだ2頭目のソーリャについては、同じプールで飼育されていたシロイルカのリーヤが死んだことで、単独の飼育となり、精神的ス

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