EAZA、安楽殺も含むQOL評価についてのWebinar無料公開

EAZA
(100秒でいうと)
・EAZAがWebinarで開催したHeather Bacon教授による「Quality of Life Assessment」を無料公開した
・世界保健機構では、Quality of Lifeは、「一個人が生活する文化や価値観のなかで、目標や期待、基準、関心に関連した自分自身の人生の状況に対する認識」と定義されている
・QOLは、「生きる価値のある生活」の概念のなか、および臨床的な終末期に利用される
・動物福祉は、そのものを直接評価することは出来ず、生理学的なものや行動から推測される
・急性の悪化時には終末期の決定は比較的容易になるが、慢性的な終末期の決定時に、動物福祉評価は決定をサポートすることになる
・痛みの指標としては活動減少、攻撃行動、異常行動、睡眠減少、音恐怖症、セルフケア行動の減少などがある
・慢性疼痛にはマルチモーダルな疼痛管理が必要であり、エンリッチメントやポジティブな経験は緩和につながる。また、安楽殺は有効な疼痛管理戦略である
・安楽殺とは、人道的で、痛みの無い、ストレスのない人生の終焉のこと
・安楽殺は、それ自体の経験(福祉)よりも道徳的な観点に焦点を当てられることが多く、広く社会で混乱を生じさせている
・個体数管理のための人間の利益目的で殺すことと、動物の苦痛を予防するための安楽殺は、動物の主観に焦点を当てる動物福祉の観点では同様のことであるが、倫理的には後者はより正当化される傾向がある
・倫理的な決定に影響を与えるもの:個人の感情や文化、動物の名前、動物種、擬人化、美学など
・合理的な意思決定の流れ:問題の特定→決定基準を設定→決定基準の優先順位設定→選択肢を列挙→選択肢を評価→選択肢を選択
※下記サイトにて聴講可能です(Youtubeサイト)

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動物園・水族館の動物福祉を学びたい人のためのサイト「ZAWAW」

2020年、グローバルな時代に、日本の動物園・水族館は多くの変化を求められています。キーワードとなるのは「動物福祉」。動物園・水族館をとりまく動物福祉について、少しでも考える時間を共有できれば幸いです。